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とうふ工房わたなべさん

CIMG1197.jpg山下ミツ商店の山下浩希です。

ほぼ徹夜で語り合い今日は「とうふ工房わたなべ」さんの見学をしました。

わたなべさんを初めて知ったのは4年位前「遊心」という豆腐屋さんの集まりのホームページでメンバーとして紹介されていて知りました。当時この遊心のホームページの掲示板は豆腐について活発な意見交換がされていて私も「これなかなか勉強になるなー」と密かに毎日見ていました。

ところが、この活発な討論にわたなべさんはほとんど加わっていませんでした。ですからわたなべさんはあまり主張をしない人なのだと勝手に想像していました。

3年前の春、大阪で豆腐フェアーというイベントがありその中で「豆腐バトル」と銘打った討論会がありました。私もそこに日本地豆腐倶楽部のメンバーとして参加してました。わたなべさんの渡邉社長も遊心のメンバーとして参加しておられその時の自己紹介で「10年前まではスーパーへの卸を中心にやってきたが、この卸を止め店売り100%に転換させ日商70万、多い日には100万を超えるようになった」とお話されました。

「日商70万?都幾川というで?俺より上手がいたんだ」あまり主張をされない方というイメージは一発で吹っ飛び物凄い人に変わりました。店売り100%で70から100万、聞き間違えかなー・・・信じられませんでした。

これがきっかけで地豆腐倶楽部のメンバーがわたなべさんに見学に行くようになり「ミッちゃん、聞くと見るでは全然違うよ。一見の価値あり!」と薦めてくれて私も地豆腐倶楽部の仲間の八王子の高地さんと一緒に見学に行くことになりました。

遊心のメンバーである池袋の大桃さんにお願いし渡邉さんにアポをとっていただきその後直接お電話で見学のお願いをしました。電話で「御迷惑でなければ朝お豆腐を作るところから見学させてください」とお願いすると快く受けてくださいました。「それでは前日の夜に都幾川に入りますからホテル等をお世話していただけませんか?」とお願いすると「そんな宿泊施設は都幾川にありません」というお答えでした。

日商70万も店売りで上げるという事は都幾川というところは相当人の来る観光地だと勝手に思っていたのでホテルなどは簡単にあるものだと甘く考えていました。「それじゃ都幾川村ってどんな所なんだ?」益々わたなべさんに興味が沸いて来ました。

高地さんと車で行くとお店の前の駐車場では警備のおじさんが交通整理をしていてお店はお客様でごった返しています。「何だこれは?凄い!!」想像以上の光景です。観光地でも何でもないただ静かな都幾川村で・・・。

お忙しい中渡邉さんのお話を聞くことが出来ました。
10年前までスーパーへの卸でやってきたがスーパー間の価格競争激化の煽りを受け年々価格が下がりそれに合わす為に自分の思いと違う(質の低い)豆腐を作らなくてはならなくなったそうです。同時に作り手としての喜び誇りも感じれなくなったそうです。そんな時、あるお客様に「安心して食べれる国産大豆で作った豆腐が欲しい」と言われ作り始めると直接お店に国産大豆の豆腐を買いに来るお客様が増えてきてスーパーを自分から切り店売り100%の豆腐屋に転換したそうです。

路線転換した翌日の売り上げは何と2000円!。2000円からスタートしたのです。渡邉さんに聞きました「どうやってお客様を増やしたのですか?口コミなどではここまで増えないと思いますが?」それに対し渡邉さんは「周辺30万世帯に自分の豆腐つくりを簡単に紹介した新聞折込チラシを3ヶ月毎に入れた」との事です。

これによってお客様が飛躍的に増え今日の繁盛を築いたそうです。昨年の春には新工場店舗をオープンされ今一番光っている豆腐屋さんです。


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