≪東京で散歩 | トップページ | やっぱり僕の為だった!≫

小さな店の地域密着経営

人気ブログランキングへ←先ず人気blogランキング
クリックをお願いします。


燃える豆魂日記【豆腐道とうふみち】にようこそ。
山下ミツ商店の山下浩希です。

商業界全国連合同友会総会で山形県の峯田電器(株)の峯田社長の講演。

地元の工業高校卒業後、松下電器系列家電店のために開設した松下幸之助商学院に入塾して1年勉強した。そのとき経営者の3つの基本を学んだ。

①先生も生徒も一生に勉強する姿勢 ②凡事徹底 ③ (?)良いことは真似てすぐ実行すること
山形県山辺町は1万5千人。町には電気店7店。5分で隣町の量販店に行けるという商圏の中で、シェア40%確保させてもらっている。シェアが高いのは他の電器店がお客様を訪問するのを疎かにしているので、そうなっているだけだと思う。

20年ほど前、商業界アメリカ研修でベストバイなど少数の量販店に集約されている姿を見て、同じやり方ではダメだと実感した。手間のかかる訪問販売をできる人作り、社員作りに努力してきた。

30才で父親がすべて任せてくれた。1億3千万円の売上で4千万の借金がある時に、さらに5000万円借りて手形決済から現金決算に借りた。売上規模から考えて無理な借入だったが、手形を止めるのはいいことだと、貸してくれる銀行があった。現金決済に換えたことで、現金払いリベートが3年間で1000万円戻ってきて、軌道に乗り始めた。

量販店の売上規模はデパートを越えるレベルとなり、地域電器店のシェアはすでに6%ぐらいしかなく、メーカーから取るに足りない存在になっていた。量販店はさらに出店するために、小さな町にまで出店しようとしている。しかし無くなることはないと思う。ヤマダ電機は地域の電器店をコスモス電器(?)というボランタリーチェーンで組織化し3千店になろうとしている。

 安いことは良いに決まっているが、安さ以外のお客様の必要性がある。
 アメリカで、電器店とはオーディオ&ビジュアルで、シロモノ家電はキッチン設備とともに販売されていて別の業態だった。

そこで私はキッチンの改装を担えるようになろうと考えた。そして訪問販売しいろいろな相談に乗りながら、人間的な信頼を得て、あなたに任せたいと思われるようななること。

 お試しサービス。プラズマや液晶が出始めたとき50型を実際に3日間おかせてもらうので試してみませんか、とオススメして良さを実感して買っていただく。

 メーカーの説明書は高齢の方には分かり難いものが多いので、高齢のお客さんに分かりやすい説明書をお客様に合せて作ったりしている。道でお客様を見つけたとき、同じ方向なら乗っていきませんかと、お送りしたりしている。ちょっとした修理とか、ちょっとした買物とかも頼まれて、訪問のついでにサービスでやったりしている。

 量販店と比較して自社の強みは何か?と常に自分に問いかけている。今ならエアコンが売れる時期ですが、取り付けは数日後になることが多い。内は即日で取り付け。7チームで1日5台であれば、1日当り35台はエアコン取り付けができる。夜の7時半でもすぐに付けて欲しいといわれれば、その日のうちに付ける。

 売上が上がらないと、社員の志気も上がらない。社長の私は社員のみんなが売りやすい商品を準備してあげること。売上を上げるには、①客を増やす ②単価を上げる ③買い上げ点数を増やす(商品の幅を広げる) の3つ。

 固定客が4000軒ある。毎年その1割400軒のお客様を増やそう。年間に新規客が何人増えたかを一番のテーマとしている。

 ある程度飽和になってきたら、店を増やしたいと考えている。また後継者の居ない電器店から、峯田電器の社員を派遣して運営してくれという依頼もあるので、そういう拡大も今後は考えたい。
 今の情勢では単価を上げるのは難しい。エアコンが量販店で29,800円売っている中でも、うちでは20万円のエアコンが売れている。

 訪問させていただいていると、寝室まで入ることになる。家の中を見ることで分かることがたくさんある。この家には娘がいるのに、洗面所にシャワーができる設備が無いなとか、トイレの暖かい便座やウォッシュレットがないとか気がついて提案ができる。単なる電気製品ではなく、住まいのいろいろな設備を売っているからここまで来られた。商品の幅を広げる。でも家電店であることは忘れず、あくまで核の商品は家電製品を販売する。

 健康器具、マッサージチェア、浄水器など新しい商品も、常に訪問販売しながらチャレンジして販売。お客様からの信頼があれば、こちらの提案を聞いてくれる。

 新築の住宅の建設会社や設計士に施主を紹介してくれるように頼む。「いざ故障したらやるのは私たちですから、ぜひ紹介してくれ。もし予算が会わなければ引き下がるから」。ユニットのキッチン、バス、照明、温水器などすべてお受けできれば800~1,000万円の売上になることもある。リフォームで年間1億5千万の売上。下手な工務店より売っている。

 お客様に最も近いところで販売しよう!!!。常日頃の営業活動がすべて。

 10年前にソーラーパネルを導入すると、最初は70万円補助金があったので売れた。平均単価260万円。エコキュートなんかも販売。量販店と同じものは売らない。

 11年前にパイオニアのプラズマテレビとハイビジョンレコーダーなどをセットして1軒で約1,000万円販売した。それが注目された。メーカーが引いてくれた後を歩いていればいいという商売はダメだと20年前にアメリカを見て思ったから、常に商品を勉強して、新しい商品はパナソニック以外でも販売した。良い商品ならパナソニックにも作って欲しいので、積極的にパナソニック以外の新商品を販売している。ICレコーダーや電子手帳など良いものは何でも売ってきた。うちがパイオニアのプラズマテレビを300台売ったことが重くて遅い対応のパナソニックがプラズマを作った理由だ。

 扇風機は年間40~80台しか売れない。それも夏が暑くなった時瞬間的に売れるだけだったのが、今年は節電ブームで夏前から圧倒的売れている。

 羽根の無い扇風機39,800円は売れると直感し仕入れた。扇風機は2,980~3,980円が普通で社員は売れっ子ないと言ったが売れた。商品が不足気味なので量販店も同じ売価で販売。利益も出る。常に新しいお客様に喜ばれる商品を探すこと。2月、8月の売れない端境期に、いかに売り切るか。

 ナショナルFF温風器の不良製品の回収に関して、山形県の38万世帯を何度も回り、回収率77%までなっている。自社で販売したものは100%回収した。

 使い続けると部品交換が必要なる製品などは、必ず時期が来ればまた私たちがお役に立てる機会が来る。真面目にお客様必要になるであろうという商品を探し提案し続ける。一回きりで無く深く長くお客様とお付き合いできることを目指して、家電製品がお客様との信頼の接点となる。

 24人の社員の24番目の社員のレベルが、うちの会社のレベルと見られる。みんなで社員の力の底上げをしていく。総合病院に対する町医者のような存在になりたい。

 介護の必要が増える。介護リフォームも増えている。電動車椅子なども販売。充電忘れ外で動けなくなることもある。携帯で仕事中の娘に電話。仕事中で動けない娘はうちへ連絡。うちは軽トラックで迎えに行き、乗せてきてあげる。そんなことをしていると老人クラブから信頼が得られるようになり、注文を戴いたりしている。


※最後までお読み下さいましてありがとうございました。

今日の「燃える豆魂日記【豆腐道とうふみち】」如何でしたか?
banner2.gif←よろしければ人気blogランキング
クリックをお願いします。


Twitterでフォローしてください山下浩希のつぶやき
Twitterでつぶやいています。フォロー大歓迎!

◆妻榮子のブログ「お豆腐で料理」
◆弊社社員山本健太郎君が綴る「只今【豆腐道とうふみち】修行中!」
◆弊社WEBサイト白山とうふ工房山下ミツ商店


コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

ページトップ